中国電力が島根3号機の新規制基準適合性審査を規制委に申請、建設中では大間に続き2基目
中国電力は8月10日、島根原子力発電所3号機(137.3万kW、ABWR)の新規制基準適合性審査を原子力規制委員会に申請した。同機は2005年12月に着工しており、2009年7月には、地元松江市の松浦正敬市長の見守る中、原子炉圧力容器のつり込みが行われ(=写真)、2011年12月の営業運転開始を目指し建設工事が進捗していた(2011年4月末時点の総工事進捗率93.6%)。建設中の原子力発電プラントで新規制基準適合性審査が申請されるのは、2014年の電源開発の大間原子力発電所に続き2基目。
中国電力は、規制委員会への申請に際し、2018年5月に島根県および松江市に対し安全協定に基づく事前了解願いを提出した上で、6、7月には住民説明会を島根・鳥取県内で開催し、同機の安全対策について理解を求めていた。
島根発電所では、2号機が同じく規制委員会による審査が途上となっているが、1号機は2015年に廃炉が決定している。