東京電力「発見!ふくしま」キャンペーン、首都圏での県産品定番化に向け品川駅でキックオフ

JR品川駅構内で行われている福島県産品販売会(15日まで)

 東京電力は9月12日より、主に首都圏の人たちに福島県産品の美味しさや魅力を伝える「発見!ふくしま」キャンペーンを行っている。そのオープニングイベントが14日、JR品川駅構内で始まった。福島県産品の野菜・果物、酒、菓子などの販売会を翌15日まで開催し、これを皮切りに2019年2月までの約半年間、都内を中心とする百貨店でのイベント、外食店での季節メニューなどを順次展開し、県産品の「美味しい体験」を提供し定番化につなげる。

旬の果物も(写真は、桃の「さくら」と梨の「豊水」)

 福島第一原子力発電所事故から7年半が経過したが、首都圏の流通関係者や消費者に福島県産品に関する正しい情報が十分に伝わらず、事故前の販路が回復しないなど、風評被害が続いている。本キャンペーンの開始に際し9月11日、東京電力の小早川智明社長は、「店頭やメディア等を活用し、消費者の皆様が福島県産品に触れる機会を増やし、ご自身でその美味しさや魅力を発見してもらえれば」とのコメントを発表した。

JA東西しらかわの大浦氏、県産品の消費地拡大に意欲を燃やす

 東海道新幹線や多くの通勤路線が乗り入れる品川駅では、乗客らが行き交う中央改札連絡通路内に販売会場が設けられ、福島県産の米、桃、梨、野菜や、ご当地グルメイベント「B-1グランプリ」で2013年に第1位に輝いた「なみえ焼そば」などが展示・販売された。
 今回出店に当たったJA東西しらかわの大浦泰弘氏は、「改めて福島の農畜産物の安全性を首都圏の皆様にPRできれば」と意気込み、会場内に陳列した産品の中で特に「中玉トマトは甘くて軟らかい」と一押しした。
 「発見!ふくしま」キャンペーンのイベント開催情報は、特設サイトに掲載される。