NUMO、若年層に地層処分問題への関心を喚起するウェブコンテンツを公開

2019年1月17日

 原子力発電環境整備機構(NUMO)は1月16日、高レベル放射性廃棄物の処分問題について若年層に関心を高めてもらうため、ウェブコンテンツ「次世代と共に地層処分を考える」を公開した。学生イベントや先端メディアのクリエイターを養成するデジタルハリウッド(大学・大学院・専門スクール)などと協働し制作された映像・グラフィック作品を取りまとめたもの。
 NUMOは、次世代層と協働した理解促進活動としてこれまで、「学生広告の甲子園」と呼ばれる大学生が広告プランを競い合う「ADFES2017」にテーマを提供しアイデアを求めたほか、デジタルハリウッドとは、地球規模の課題についてデジタルコンテンツを通し解決策を考える「デジタルハリウッド・アースプロジェクト」に関わる取組も行っている。
 同プロジェクトでは、2018年に「CREATIVE FOR THE EARTH」と銘打つ学内コンテストが行われ、地層処分について「知るきっかけ」を与える数々の動画・グラフィック作品が学生チームから集められた。作品中からは、10月にデジタルハリウッド大学(東京・千代田区)で開催された審査発表会で、処分場の候補地エリアでの会話を描いた人形劇「キミは、どう思う?」が最優秀賞に、若い人たちが親しみやすいようLINE風の映像で作られた「ON LINE MESSAGE」が審査員特別賞に選ばれた。このほど公開のウェブコンテンツでは、入賞作品とともに学生たち自身が真剣に考え制作に取り組む様子も見ることができる。