2018年度の原子力発電設備利用率は19.3%に

2019年4月4日

 原子力産業新聞が電力会社より入手したデータによると、2018年度の国内原子力発電所の設備利用率は19.3%、総発電電力量は649億2,921万kWhだった。(一覧表は こちら
 2011年3月の福島第一原子力発電所事故に伴い、運転中のプラントが順次停止し2013年9月にはゼロとなったが、新規制基準に係る適合性審査をクリアしたプラントが徐々に運転を再開し、設備利用率は二桁台に回復。2018年度は、関西電力大飯4号機と九州電力玄海4号機の2基が発電を再開し、これで再稼働したプラントはいずれもPWRで9基、出力合計は913万kWとなった。これら9基は、2018年12月から19年3月にかけて全基が稼働し、冬季の電力需要を支えた。2018年3月に発電を再開した大飯3号機は、年度内を通じて稼働し設備利用率は102.8%、総発電電力量は100億kWhを超えた。