北陸電力が志賀の地質調査スケジュールを規制委に説明、「データ拡充に努める」と
北陸電力は6月14日、原子力規制委員会の新規制基準に係る適合性審査会合で、志賀原子力発電所2号機の敷地および周辺の地質調査について説明した。
2014年8月に審査が申請された志賀2号機は、規制委の敷地内破砕帯調査に関する有識者会合が2016年4月に報告した評価結果を受け、現在、地震・津波関連の審査において、重要施設直下にある断層の活動性評価が焦点となっている。前回1月の審査会合では、北陸電力に対し海岸部の評価対象断層に関する説明の拡充が求められた。
14日の審査会合で北陸電力が示したスケジュールによると、敷地陸域、同海岸部、敷地周辺の3つのエリアごとに、今後、調査・検討結果を取りまとめ、それぞれ9月、11月、2020年1月を目途に説明するとしている。合わせて、2017年1月~19年1月の審査会合で出された地形・地質に関するコメントのうち、未回答の31件を整理し回答時期を示した。
北陸電力が調査・検討結果の取りまとめに向けて行うボーリング、重力探査、試料分析などの各種調査は、既に終了しているものもあるが、「位置や数量については、適宜見直しながら柔軟に対応し、精力的に調査を行いデータの拡充に努める。その上で、十分に理解してもらい総合的な判断を求める」としている。