2019年の原子力発電設備利用率は21.4%

2020年1月10日

 原子力産業新聞が電力各社から入手したデータによると、2019年は、国内全体で、原子力発電所の設備利用率は21.4%、総発電電力量は685億3,416万kWhだった。
 福島第一原子力発電所事故以降、プラントが停止し暦年を通した設備利用率は2014年にゼロを記録したが、再稼働が徐々に進み2019年には2割台の回復となった。この1年間、新たに再稼働したプラントはなかったが、司法判断に伴う運転停止が影響した2018年と比べ総発電電力量では33.1%の伸びを見せた。東京電力福島第二1~4号機が9月に、九州電力玄海2号機が4月にいずれも法令上運転終了となり、国内の原子力発電所は計33基・3,308.3万kWとなった。
 2019年は、関西電力高浜3号機が通年で稼働し設備利用率は105.2%に達した。

*各原子力発電プラントの2019年運転実績(同年12月分を併記)は こちら をご覧下さい。