もうひとつ先の私たちへ。-09楢葉町のいま「こころ、つなぐ、ならは、明日へ!!」

楢葉町のいま「こころ、つなぐ、ならは、明日へ!!」

 2015年9月に避難指示が解除された楢葉町では、2017年3月31日現在、全町民の20.9%である1,508名760世帯が町内で生活しています。この4月には小中学校も町内で再開され、全106名の児童生徒が町内の学校へ通っています。
 町は、2017年度を「本格復興期」の初年度と位置づけ、ここ数年を将来の楢葉町を形づくる重要な時期として、復興に向けた取り組みに力を入れています。

笑ふるタウン
ならは

北田中満地区では
コンパクトタウン
「笑(えみ)ふるタウンな
らは」の整備が進んでい
ます。
2017年6月までに
災害公営住宅全123棟
が完成の予定で
順次住民の入居が
はじまっています。
2018年春には
商業施設もオープンする
予定です。

竜田駅東側

竜田駅東側では
県道の改良工事とともに
廃炉関連企業の誘致など
に伴う事務所や宿舎の整
備も進みつつあります。
駅前広場や箱根温泉
「一の湯」グループによる
ホテルの建設も予定され
ています。

木戸川河口部

サケの遡上で有名な
木戸川の河口部では
堤防復旧工事が進んでい
ます。
震災時はこの川を津波が
逆流しサケのふ化施設も
損壊してしまいましたが
2016年6月に完全
復旧しサケ漁も再開され
ました。

震災後

いま

南地区
浄化センター

町内にふたつある下水
処理施設のうちのひとつ
「南地区浄化センター」は
海に面しているため
大きな津波被害を
受けましたが
2014年3月には
復旧工事を完了し本格的
に稼働しています。

震災後

いま

楢葉南工業団地

楢葉南工業団地では
2016年4月から
日本原子力研究開発機構
の遠隔技術開発センター
が本格運用を開始しまし
た。12月には全国の
高等専門学校が参加し
「廃炉創造ロボコン」が
開催されるなど
地域のシンボルになる
ことが期待されています。
新たな企業の誘致も進ん
でいます。

「楢葉遠隔技術開発センター」 研究管理棟

「楢葉遠隔技術開発センター」 試験棟

photo & text: 加藤芽久美