もうひとつ先の私たちへ。-22楢葉町のいま2「住む人の笑顔あふれる「新生ならは」へ」

2018年10月3日

楢葉町のいま2「住む人の笑顔あふれる「新生ならは」へ」

2015年9月5日の避難指示解除から3年が経過した楢葉町では、全町民の50%を超える約3,500名が町内で生活しています。これまで取り組んできた事業が次々と形になり、町内の生活インフラが順次整うことで、町内に戻る住民がますます増えています。

町は、ここ数年を将来の楢葉町を形づくる重要な時期として、単なる復旧にとどまらない「新生ならは」の創造に向けた取り組みを着々と進めています。

現在、竜田駅西側のまちづくりも計画中です。

ここなら笑店街

 2018年6月26日、町の復興拠点である「笑ふるタウンならは」内に、公設商業施設「ここなら笑店街」がオープンしました。
 「ここなら笑店街」には、スーパーやホームセンター、飲食店、理容店など10店舗が入居しています。

ならはCANvas

 7月30日には、「ここなら笑店街」の南側にみんなの交流館「ならはCANvas」がオープンしました。
 町民によるワークショップで出された意見をもとに、世代間や地域間交流の場として設計され、多目的室や和室、バンドルーム、学習ルームなどを備えています。
 震災の記憶を留めるために津波被害を受けた家屋の古材を使用するなど、随所に工夫やこだわりが感じられる施設となっています。

(楢葉町提供)

(楢葉町提供)

(楢葉町提供)

Jヴィレッジ

 震災以降、福島第一原子力発電所の事故対応の拠点となっていたサッカーのナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」が、7月28日に一部営業を再開しました。
 美しい天然芝ピッチを眺めることができるホテルやレストランもあわせてオープンしています。
 全面再開される2019年4月には、「Jヴィレッジ」近くにJR常磐線の新駅の誕生や「道の駅ならは」の再開も予定されています。

photo & text: 加藤芽久美