柏崎刈羽7号が震災から復帰し試運転入り、盛夏前に通常運転めざす

2009年5月15日

東京電力は地元の新潟県、柏崎市、刈羽村から柏崎刈羽原子力発電所7号機(ABWR、135万6000kW)の試験運転開始の正式了解を8日に得たことから、直ちにプラント全体の機能試験を開始、9日午後から制御棒の引き抜き操作に入り、中越沖地震で停止して以来、約22か月ぶりに原子炉を起動した。今後、順調に試験運転が進めば40?50日程度で試験運転は終了する見込み。地元三者が試験運転了承の条件とした同県技術委員会での「中間段階」と「最終段階」での審議・確認を経て、原子力安全・保安院による定期検査終了証の交付を受け、そのまま通常の営業運転に移行する。

清水東京電力社長のコメント

 8日、安全協定に基づき知事、市長、村長より、7号機の運転再開について了解をいただいた。これまで支援いただいた地域の皆さん、関係者の皆さんに改めて厚くお礼申し上げる。今後、最終的な健全性を確認することとしているが、了承に当たっての要請を真摯に受け止め、より一層の情報公開に努めると共に、安全を最優先に取り組んでいく。また、7号機以外の各号機についても、設備の健全性確認や復旧作業、耐震強化工事などについて、安全を第一に一つひとつ着実に、予断を持たず進めていく。