WH社が原子燃料工業の52%の株式取得し、筆頭株主に

2009年5月15日

 原子力発電の世界的展開が見通される中で、原子燃料工業(岩田善輔社長、本社・東京都港区、資本金10億円)の株式の52%を、東芝のグループ会社である米国ウェスチングハウス・エレクトリック社が取得し、筆頭株主になる契約が4月30日に締結された。取得予定価格は約100億円。

 原子燃料工業は住友電気工業と古川電気工業の折半出資会社で、PWRとBWRの燃料の両方を供給してきている会社。親会社の両社は、当面は日本国内市場の大きな成長が見込みにくい中で、持続的な成長をしていくためには、同社の技術を世界戦略の中で活かせる企業グループに経営を委ねることが最善との判断を下した結果だ。