日本照射サービスが、東海村で電子線照射施設を操業
住友金属鉱山の100%子会社である日本照射サービス会社は4月末から、電子線照射施設の操業を開始した。同施設は、コッククロフト・ワルトン型の電子線加速器を擁し、最大電子線エネルギーは五MeV、最大出力は百kW。茨城県東海村の東海センター既存ガンマ施設(コバルト60線源、最大貯蔵量111ペタベクレル)に併設した。近年の照射需要の増加や多様化への対応が期待される。
同施設では、製品は梱包されたままトレイ(照射容器)に載せられてコンベア上(=写真)を運ばれ、加速器から発生する電子線により連続照射が行われる。自動反転機で表と裏の両面を照射できるので厚い製品や高密度の製品にも均一な照射が可能。