環境省・地球環境局長が原子力総合シンポ2009で講演、「当面は原子力に期待」

2009年6月8日

 日本学術会議・総合工学委員会は5月27日と28日の2日間にわたり、「原子力総合シンポジウム2009」(=写真)を開催した。

 1日目午前には、急遽欠席とはなったが、斉藤鉄夫環境相の「原子力は地球温暖化防止の大きな柱」とのメッセージが会場に伝えられた。代理として寺田達志・地球環境局長が「低炭素社会の実現に向けて」と題して基調講演を行い、「2050年に温室効果ガス排出半減という目標は嘘偽りなく実行しなければならない」と述べ、「原子力発電所が停止していることはCO2排出量に大きく影響する。当面のところ大きく変化を起こせるのは原子力であり、稼働率の向上、安全対策の徹底、安定操業の継続を通し、その期待に応えていくことを願う」と語った。

環境省・地球環境局長が原子力総合シンポ2009で講演、「当面は原子力に期待」