1〜4号機のすべてに作業員 2号機1階の線量率も公表

2011年5月30日

東京電力は18日、福島第一原子力発電所2号機の原子炉建屋に午前、3号機原子炉建屋1階に夕刻に事故後初めて作業員が入構した。


2号機では原子炉建屋1階に同社社員4名が入構し、時間は午前9時24分から14分間。湿度が高く湿気によるモヤがひどかったという。被ばく量は最大4.27mSv〜最小3.33mSvだった。空間線量率は最大で50mSv/年だった。一部に水たまりが生じていた(=下図)。


2号機では現在、使用済み燃料プールの循環冷却を行うため、電気ケーブルの敷設や熱交換器の搬入工事を進めている。


3号機には2人が約10分間入構した。作業員の被ばく量は高い方で2.85mSv、空間線量は50〜170mSv/年だった。


原子炉建屋内には4月17日に最初に4号機に作業員が入り、次いで1号機に5月5日に作業員13人が初めて入っており、事故収束作業を行っている1〜4号機原子炉建屋のすべてに人が入ったことになる。

1〜4号機のすべてに作業員 2号機1階の線量率も公表