エネ研速報 再稼働真摯に検討を 国際競争力に負の影響
日本エネルギー経済研究所は13日、特別速報として「原子力発電の再稼働の有無に関する2012年度までの電力需給分析」を発表した。東日本大震災後に国内の原子力発電所が相次いで運転停止に入ったことを受け、再稼働の可否によっては電力供給や経済活動に広範な影響が出るとして、2012年度までの短期に焦点を合わせ、原子力発電所の稼働状況、電力需給問題、それに関連する諸課題などを分析した。
原子力発電の再稼動がない場合、特に2012年夏季は日本全体として深刻な電力不足など極めて厳しい状況に陥る。東京電力・東北電力管内での15%節電を織り込んでも、全国総計で見て総発電能力が最大電力を1.7%下回る。