福島事故受け、専門家の意見聴取 「高経年化の影響なし」 原子力安全・保安院

2012年2月24日

 原子力安全・保安院は16日、福島第一発電所事故を踏まえ、分野ごとに実施してきた専門家による意見聴取会の検討結果を取りまとめ、同日の原子力安全委員会で説明した。
 このほど、検討結果を取りまとめたのは、事故の技術的知見、地震・津波、建築物・構造、高経年化技術評価にそれぞれ取り組む4つの意見聴取会で、いずれも11年9〜11月に始動し、これまで、現地調査、合同会議なども行いつつ、技術的課題に取り組んできた。
 事故の技術的知見については、現時点までに判明している事実関係を分析し、技術的課題を整理することを目的に検討を進め、外部電源、所内電気設備、冷却・注水設備、閉込機能、管理・計装設備の5分野について、30項目の対策を「中間取りまとめ」として提示した。