「技術選択肢」議論大詰め 原子力委員会 核燃料サイクル検討

2012年2月24日

 原子力委員会の技術検討小委員会(座長=鈴木達治郎・原子力委員長代理)は16日、核燃料サイクルの技術選択肢について議論し、前回会合で整理した安全性、経済性、資源有効利用、核不拡散・セキュリティ、廃棄物の評価軸により、「第1ステップ」まとめの骨子を示したほか、次回から「第2ステップ」として本格議論に入る政策選択肢に関する重要課題に関して委員から意見を求めるなどした。
 小委員会で検討を行ってきた核燃料サイクルの技術選択肢は、すべての使用済み燃料を直接処分する「LWRワンススルー」、プルトニウムをリサイクルした後の使用済み燃料は直接処分する「LWR―MOX限定リサイクル」、軽水炉から回収されるプルトニウムを軽水炉のみで利用する「LWR―MOXリサイクル」、超半減期核種を変換し廃棄物の容量・毒性を低減する「LWR―FR(アクチノイド専焼)」、使用済み燃料を全量再処理し将来はプルトニウムを主燃料とする高速増殖炉(FBR)を利用する「FBR」の5例で、今回骨子では、これらに対し各評価軸ごとにコメントを示している。