原電 敦賀1号運転延長 来年3月に運転40周年

2009年9月17日

日本原子力発電は9月3日、敦賀1号機(BWR、35.7万kW=写真、原電提供)の運転終了時期を2016年とする方針を発表した。1970年に運転開始した同機は、経営基本計画等で、10年中の運転停止が打ち出されていたが、今回の延長決定により、国内で初めて40年超の運転に入ることとなる。
 敦賀1号機は国内初の商業用軽水炉として、70年3月にデビュー、関西電力、中部電力、北陸電力へ送電、西日本への電力供給の一端を担ってきた。同機が間もなく、運転開始から40年を迎えるに際し、原電は法令に基づき、運転30年以上の炉を対象に実施する高経年化技術評価を行い、それを踏まえた長期保守管理方針を策定、9月3日に国による認可を受けた。
 原電では02年、敦賀1号機の10年中の運転終了の方針を打ち出したが、後継となる敦賀3、4号機増設計画の先送り(いずれも国の安全審査中)、また、昨今の地球環境問題への意識高揚、原油価格変動など、周辺環境を踏まえ、停止時期の延長を検討していた。


 


 

原電 敦賀1号運転延長 来年3月に運転40周年