科学技術関連に「厳しい評価」 各界 事業仕分けに意見

2009年12月1日

 政府の行政刷新会議による「事業仕分け」が現在進められており、科学技術関連予算についても厳しい評決が示されていることから、科学技術・学術関連への投資拡充を希求する提言等が各界より表明されている。
 政府の総合科学技術会議の有識者議員らは19日、「科学技術予算の確実な確保について」と題する緊急提言を発表した。提言では、国として科学技術を「国家100年の計の下、長期的な視点に立って、継続的かつ安定的に科学技術政策を実施していくことが極めて重要」と述べ、成果の長期的な視点での効果を考慮しない、「短期的視点に立った評価」に警鐘を鳴らしている。その上で、海外主要国での科学技術予算増額の傾向、温室効果ガス削減目標達成に向けた科学技術の重要性を掲げ、「大胆な科学技術への投資」を求めている。