国際専門部会 報告書案まとめ 核不拡散努力を強調
第5回原子力委員会国際専門部会が12月18日、東海大学校友会館で開催された。同部会長の高木誠一郎・青山学院大学国際政治経済学部教授が、報告書案を取りまとめて発表した。
同案は、「原子力平和利用の推進と核不拡散」「地球温暖化対策としての原子力の位置付け」「原子力産業・事業の国際展開」「国際的な技術的優位の確保」の四つについて、これまでの検討における委員からの主な意見を整理してまとめている。同案についての意見交換では、全体的に議論がよくまとまっているという点で一致し、「日本の実績は、たゆまぬ核不拡散の努力の上に成り立っていることを強調すべき」(近藤駿介・原子力委員会委員長)、「これまで当たり前として述べられていなかったことや曖昧にされてきたことをきちんと記している」(各務正博・電力中央研究所理事長)などの意見が出された。