保安院が出力向上で評価方針 「適正な安全裕度」確認を 110万kWで5%増強

2010年3月17日

  原子力安全・保安院は5日、原子炉熱出力向上による影響評価について、今後の安全審査に資する規制の考え方をとりまとめた。


 同院では09年1月より、総合資源エネルギー調査会下に専門家ワーキンググループを設置し、具体的計画のある電気出力110万kW級BWRで5%出力向上の場合の安全確保について、検討を行ってきた。


  今回のとりまとめは、WG審議を経て、基本設計段階、詳細設計・工事段階、運転段階の各規制段階における審査、検査等の考え方、着目点、重点確認事項等を整理したもので、例えば、熱出力向上により、主蒸気流量、給水流量等が増加することから、プラント全体の流量、圧力、温度の変化に着目することなどをあげている。