日印政府 協定交渉を開始 世界の趨勢、日本も積極対応 岡田外相が意義強調 「産業政策に貢献」

2010年7月6日

日本政府はインドと原子力協力協定締結に向けた第1回交渉を6月28、29日の両日、東京都内で行った。二国間交渉の開始は、岡田克也外相が25日の記者会見で初めて明らかにした。核不拡散条約(NPT)に加盟せず核保有にまで至ったインドとの平和利用協力を目指す意義について、同外相は2年前の原子力供給国グループ(NSG)のインドへの例外的輸出承認以降の世界的な趨勢、地球温暖化対策への貢献、我が国のエネルギー・産業政策などへの寄与などを挙げ、唯一被爆国としての国民感情がある中で、「総合判断して、非常に苦しい判断ではあるが、協定締結をめざすことにした」と説明した(=2面に外相発言)。G20トロントサミットに出席していたシン・インド首相は27日、菅直人首相との首脳会談で、「日本との間で協議のプロセスが始まったことを喜ばしく思う」と述べた。(=3面に印加原子力協定調印記事)


岡田外相

日印政府 協定交渉を開始 世界の趨勢、日本も積極対応 岡田外相が意義強調 「産業政策に貢献」