原子炉起動「問題なし」 浜岡5号 震災停止後、国の評価

2010年7月6日

原子力安全・保安院は6月24日、昨年8月の駿河湾で発生した地震に伴い停止中の中部電力浜岡原子力発電所5号機に関して、原子炉起動に「安全上の問題はない」との判断を示した。同機は、7月末にも再開の見込み。


地震発生後、浜岡発電所は、特別な保全計画に則って点検・評価を実施し、昨秋までに同3、4号機の営業運転を再開。5号機は、原子炉建屋における地震観測記録の応答スペクトルが一部、基準地震動S1をわずかに超えたため、耐震設計上重要な設備を評価した。


中部電力では今年3月までに、5号機の地震応答解析による設備健全性評価結果および保全計画に基づく点検・評価の結果を保安院に報告、同院は、専門家会合での審議を踏まえ、このほど「妥当」との判断に至った。