核セキュリティで国際貢献 文科省 来年度新規予算計上へ

2010年8月24日

文部科学省は、核不拡散・核セキュリティに関する取組強化に向け、来年度予算に新規計上する概算要求額を調整している。4月に開催された「核セキュリティサミット」での鳩山前首相による提案を受け、「アジア核不拡散・核セキュリティ総合支援センター」整備と、核物質の測定・検知・鑑識に関する技術開発を進めるもので、「人材育成」と「技術開発」を柱に、国際的な核セキュリティ強化に貢献する。


19日、文科省内の専門家会合で説明されたところによると、まず、「アジア核不拡散・核セキュリティ総合支援センター」では、関係省庁やIAEAとの連携により、講師派遣、専門コース開催等を通じた人材育成を行い、アジア諸国の核不拡散・核セキュリティ強化に貢献し、地域における原子力平和利用のリーダー国としてのイニシアティブ獲得にもつなげる。11年度は、教材作成、研修機器材の整備、海外調査などを実施する予定だ。