大綱ヒア 谷口IAEA前事務次長が意見 「危機感を持って新展開を」

2010年9月17日

第8回原子力政策大綱の見直しの必要性に関する有識者ヒアリングが14日行われ、谷口富裕・国際原子力機関(IAEA)前事務次長(原子力安全・セキュリティー局担当)から意見を聞いた。


8月にIAEAでの任期を終えて帰国したばかりの谷口氏は、危機感の薄い日本の現状に懸念を示し、日本が世界の原子力開発の先頭集団に残るべく、グローバルな視点から原子力政策の新展開を図るためにも見直しは当然とした。


国と原子力委員会の中心課題は、原子力に関わる安全保障(平和)と持続可能な発展(開発)であるとし、人材育成と国内関連組織の国際対応力強化、特に関係する事業者、規制当局、政府の役割と責任の明確化・積極的連携・体制整備が重要だと語った。