国際原子力人材イニシアティブ 人材育成ネットなど採択

2010年12月3日

文部科学省はこのほど、「国際原子力人材育成イニシアティブ」の採択事業計18件を決定した。産学官関係機関の連携により、効果・効率的な原子力専門人材育成の体制整備を目指し、10年度、新規に立ち上げられたもの。先月19日に設立された「原子力人材育成ネットワーク」もこの1つだ。


「機関横断的な人材育成事業」および「施設・設備の共同利用の促進事業」の2区分で公募を実施、「機関横断的な人材育成事業」では、日本原子力研究開発機構が中心となるものとして、「原子力人材育成ネットワーク」の他、革新的核燃料サイクル技術の基盤確立を目指す「日本アクチノイドネットワーク」が採択され、また、大学では、東京大学による核安全セキュリティ専門コース、東京工業大学による国際原子力人材育成大学連合ネット構築などがある。一方、「施設・設備の共同利用の促進事業」では、原子力機構のJMTR関連施設を用いた研修講座の他、京都大学、近畿大学、東芝で、それぞれの有する施設を共同利用に供し、広く実験・実習の機会を提供する取組みなどが選ばれている。