安全委 基本方針改定 原子力安全の基本原則、明文化へ

2010年12月10日

原子力安全委員会は2日、「当面の施策の基本方針」を決定した。04年9月以来、およそ6年ぶりの改定となる今回の基本方針では、(1)原子力安全の基本的考え方の提示(2)原子力安全規制制度の運用のさらなる改善等(3)原子力安全規制を支える環境整備等――の3項目を機軸に掲げ、今後、安全委員会が取り組む重要課題を示し、これまで明示されていなかった「原子力安全の基本原則」も明文化することとしている。班目春樹委員長は、基本方針改定に際し、原子力安全規制の国際的整合性や国際的説明性の必要に立ち、「世界に誇れる規制体制」を目指すとしている。