政府 パッケージ型インフラ展開大臣会合 大型プロジェクトへの支援策示す 資金巨額化へのリスク補完 法整備へ 国際協力銀行分離も

2010年12月20日

政府は10日、「パッケージ型インフラ海外展開関係大臣会合」の第6回会合を首相官邸で開き、海外での大型プロジェクトの増加や資金の巨額化・長期化などに伴うリスク補完のため、日本政策金融公庫から国際協力銀行(JBIC)を分離・独立させ、原子力発電所の建設でも先進国向け輸出金融業務を可能にする方針を決めた。次期通常国会への提出を目指して、法案作成の準備を進める。


会合には仙谷由人・官房長官、玄葉光一郎・国家戦略担当相(民主党政調会長)のほか、総務相、財務相、国交相、外務副大臣、経産副大臣、文科副大臣、環境大臣政務官が出席した。


同会合では、9月の新成長戦略実現会議での総理指示に基づいて、同関係相会議を精力的に6回開き、この間、ベトナムでの第2期原子力発電所の建設計画の「パートナー」に日本が決定されるなど、大きな成果があったと自己評価した。


また、これまで出されてきた横断的事項について議論し民間からの強い要望のあった政府によるリスク補完支援の拡大について、関係政府機関の資金支援面での機能強化について決定した。