浜岡5号 停止中の点検完了 震災後、1年半ぶり起動

2011年1月30日

中部電力の浜岡原子力発電所5号機が25日、09年8月の駿河湾で発生した地震による停止以来、およそ1年半ぶりに原子炉を起動した。この間、06年に損傷した低圧タービンの取替も行い、停止中に予定された点検等はすべて完了。震災後、3、4号機はいずれも、設備の点検、健全性確認を終え、同年10月に完全復旧している。


09年8月の地震で、5号機は他号機に比べて観測記録が大きく、同社では、要因分析と、これを踏まえた耐震安全性の確認を実施し、国の専門家ワーキンググループに報告の上、評価が行われていた。地震の観測記録が顕著だった主要因は、5号機の地下浅部に分布するS波低速度帯と推定、これを分析し、想定東海地震に対しても、同機の耐震設計上重要な施設の機能維持に支障がないことを確認している。