「計画停電」で需要抑制 発送電への被災受け、14日より

2011年3月22日

「東北地方太平洋沖地震」(M9.0)の影響によって、東北電力と東京電力の多くの発電所、変電所、送電線などに甚大な被害が発生した。


このため特に首都圏を供給圏にかかえる東京電力は、電力需要が供給を上回る状況が予想されることから、同社設立以来初めてとなる「計画停電」を14日から実施したい、と13日夜発表した。電力需要が供給を広範囲で上回ると、供給地域全域で大停電が発生するため、計画的に地域を限って時限的に「計画停電」を行い、そのとき供給できる電力範囲内に需要量を抑えるというもの。


東京電力では14日の需要予想を最大4100万kW(18時〜19時)、供給力を3100万kWと見込み、その差は1000万kWに達する。


計画停電は関東圏の一都八県に及び、分散的に5グループに分けて、各約3時間ごとの輪番で6万6000V変電所単位で、電力需要状況を注視しながら停電を行う。各グループは500万kW単位。