福島第一事故「レベル7」 国際尺度「レベル5」から変更 安全・保安院 放射能放出量など再評価

2011年4月19日

原子力安全・保安院は12日、今般の福島第一原子力発電所で発生した事故に対するINES(国際原子力・放射線事象評価尺度)を、レベル7(深刻な事故)とする暫定評価を発表した(=写真=原子力安全委員会との合同記者会見)。1986年に発生した旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ発電所事故に相当する世界でも最も重篤なレベル。


同院では3月18日、事故に対する暫定評価を、79年の米スリーマイルアイランド発電所事故に相当するレベル5と発表したが、その後の原子力安全基盤機構による原子炉の状態等の解析結果から試算し、大気中への放射性物質の総放出量をまとめたところ、ヨウ素131とセシウム137を合計した想定放出量が、ヨウ素換算37万テラ(10の12乗)ベクレルで、レベル7に相当する同数万テラベクレルを超える値となったことから、適用となった。

福島第一事故「レベル7」 国際尺度「レベル5」から変更 安全・保安院 放射能放出量など再評価