元安全委長ら 「緊急建言」発表 早急に冷却機能回復を

2011年4月22日

松浦祥次郎・元原子力安全委員長や田中俊一・前原子力委員長代理ら原子力の研究開発に携わってきた有識者16名が連名で、「福島原発事故についての緊急建言」を取りまとめ発表した。


建言では、まず「原子力の平和利用を先頭だって進めて来た者として、今回の事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝する」と述べている。


その上で、現状懸念される広範で深刻な放射能汚染を回避するためには、「一刻も早く電源と冷却システムを回復させ、原子炉や使用済み燃料プールを継続して冷却する機能を回復させることが唯一の方法である」と強調。


放出放射能については、「現時点で一般住民の健康に影響が及ぶレベルではない」としながらも、「住民避難に対する対策は極めて重要な課題」と指摘している。