玄海原発運転再開で地元合意へ 海江田経産相、知事・町長と直接会談 地震・津波対策に一定の理解 地元で説明会開催・放映

2011年7月1日

海江田万里・経産相は29日、佐賀県を訪れ、九州電力・玄海原子力発電所の定期検査後の再起動について、岸本英雄・玄海町長、古川康知事に対し個別に要請した。岸本町長は福島第一原子力発電所事故後の地震対策について理解を示し、再稼働を容認する考えを伝えた。また古川知事も「問題点はクリアされた」として、近く最終判断を下すことを示唆した。

海江田大臣の訪問を前に、経済産業省は26日、玄海原子力発電所の運転再開に向けて、住民の疑問に直接回答する説明会を佐賀市のケーブルテレビ・スタジオで開催した。同省が停止中の原子力発電所立地地域での住民説明会を行うのは事故後初めて。玄海発電所2号機と3号機は定期検査が実質終了しているものの、今回の福島第一原発事故に関連して、古川知事が再開に慎重な姿勢を示していた。