佐賀県 玄海安全性でフォーラム 再開巡り、住民多数

2011年7月18日

佐賀県は8日、玄海原子力発電所の緊急安全対策についての県民フォーラムを同県多久市中央公民館で開催した(=写真)。参加者は市町ごとに定員数が決められており、抽選倍率は佐賀市で約20倍、全市町平均では約3倍。25人の県議を含めて約350人が会場に集まった。


フォーラムに先立って経済産業省は6月26日、7人の住民をスタジオに招集して説明会を開き、地元テレビ局で放映したが、それに対して「時間が足りない」「説明が難しい」などの声があったのを受け、今回は県が第2弾として主催した。一方、今回のフォーラムの開催決定後、国が急遽ストレステスト(耐性評価)を行うことを決定したために、一度は玄海原子力発電所の再開を容認していた玄海町長が撤回したほか、説明会での意見募集に関して九州電力社員によるやらせメール問題が明らかになるなど、状況が目まぐるしく変わる中での運びとなった。

佐賀県 玄海安全性でフォーラム 再開巡り、住民多数