野田新内閣発足、経産相に鉢呂氏 民主党政権3代目 文科相には中川元副大臣 細野原発事故相は留任 環境相兼任で除染作業加速へ

2011年9月8日

菅直人首相の退陣に伴い、野田佳彦・前財務相が新首相に指名され、9月2日、民主党政権で3代目となる野田内閣が正式発足した。3月の東日本大震災からの復旧・復興、福島原子力発電所事故の収束といった重要課題に対して、エネルギー基本計画は白紙から見直すという前政権からの方針は踏襲するものの、「中庸」の政治をめざし、「電力は日本社会の『血液』」とする野田首相の新たな政権運営の方向性が注目される。


宮中での親任式を終えて官邸で記者会見に臨んだ野田首相(=写真)は、前政権に引き続き大震災からの復旧・復興を「最大の使命」に掲げるとともに、原発事故の1日も早い収束を「何よりも最優先で取り組まなければならない課題」として、原子炉安定の確実な実現、周辺地域の放射性物質の除染に省庁の壁を越えて取り組む姿勢を示した。

野田新内閣発足、経産相に鉢呂氏 民主党政権3代目 文科相には中川元副大臣 細野原発事故相は留任 環境相兼任で除染作業加速へ