電事連 今夏の節電効果には安堵 原子力再稼動しないと今冬逼迫

2011年9月22日

電気事業連合会が16日に発表したところによると、今夏の電力10社合計の最大電力は、8月10日15時に記録した1億5659万kWで、昨夏の最大記録1億7775万kWより12%も下回った。これについて、八木誠会長は同日の定例会見で、産業界や家庭での節電に対する理解の結果とする一方で、今後、停止中の原子力プラントの運転再開が見込めない場合、今冬の電力供給は一層厳しくなると警鐘を鳴らした。


震災に伴う電力需給ギャップから、国・電力では、特に冷房使用による電力需要がピークとなる夏季に際し、節電を呼びかけてきた。7、8月を通じて、最高気温は記録的猛暑となった前年を下回ったものの、平年よりは上回ったほか、7月の新潟・福島における記録的豪雨に伴う発電所への影響もあり、夏の電力不足がやや心配されていた。しかしながら、需要家による節電対応が功を奏し、使用制限令が出された東北電力と東京電力で約2割、その他の社でも軒並み1割程度、最大電力が昨夏の記録を下回るなど、安堵の結果となった。