原子力委 福島対策で東芝他より説明 19項目の研究開発課題提示

2011年9月22日

原子力委員会の中長期措置検討専門部会は14日、日本原子力研究開発機構、東芝、日立GEニュークリア・エナジーより、使用済み燃料プールからの燃料取出しなど、今後の福島第一対処における技術確立に向けた研究開発課題について報告を受けた。


検討課題は、「使用済み燃料プールからの燃料の取り出し」、「安定化、廃止処置に向けた継続的な取組」、「溶融燃料の取り出し」、「放射性廃棄物の処理処分」、「事故進展の解明」の5分野で、計19項目について、既存技術の適用性評価と技術開発の見通し、開発時期、国際協力の可能性について述べている。


このうち大半は既存の技術・設備やスリーマイルアイランドの知見・経験で対応が可能などとしたが、溶融燃料取り出しのために必要な冠水作業などについては研究開発課題が多く、開発は長期間になるとの見通し。