関電・大飯3、4号機が運転再開へ 福井県知事了解受け、政府が最終決断 7月上旬から発電開始 昨年福島事故後、初めて

2012年6月21日

野田佳彦首相は16日、官邸内で原子力発電所に関する4大臣会合を開き、関西電力・大飯発電所3、4号機(PWR、各118万kW)を再起動することを、政府の最終判断として決定した。これを受け、関西電力では、大飯3号機の7月上旬からの発電開始を目指し、再稼働に向けた作業・点検等を開始することとしている。福島事故から1年3か月を経て、定期検査中プラントの戦列復帰に向けた具体的工程がいよいよ動き出すこととなる。


野田首相ら関係閣僚は16日、4大臣会合に先立ち、大飯発電所を立地する福井県の西川一誠知事と会談を行い、同3、4号機の再起動を県として同意する旨の発言を受けた。西川知事は、国民の理解が重要として野田首相自らが国民に訴えかけることを求め、野田首相は8日の記者会見で、原子力発電の重要性を指摘し「再起動すべき」との結論を発表している。


県知事同意を受けて行われた16日の4大臣会合で、野田首相は、再起動の最終判断に際し、「40年以上にわたり原子力発電と向き合い、電力消費地に電力の供給を続けてきた」として、立地自治体への謝意を述べるとともに、原子力行政、安全規制への信頼回復に取り組んでいく決意を示した。


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