原子力コスト、政府委員会で本格検討 他電源と比較し、年内に閣僚会議に報告 鈴木原子力委員長代理が説明 将来建設の120万kW級で

2011年11月18日

政府のエネルギー・環境会議の「コスト等検証委員会」(委員長=石田勝之・内閣府副大臣)は15日、東京・霞が関の第四合同庁舎で、原子力を議題に第4回会合を開いた(=写真)。

まず、検討に当たり原子力発電の前提諸元データの確認を行った。為替レートは2010年の平均1ドル85.74円、割引率各0、1、3、5%、モデルプラント1基の出力を120万kWと決め、設備利用率は他の電源と同様に80、70、60、50、10%。稼働年数は40年、30年。建設費は35万円/kW、廃炉処理費用680億円、人件費、修繕費など運転維持費などの数値を示した。

委員からは、原子力はベースロードなので設備利用率10%は試算からはずしてもいいのではないか、稼働年数などはOECDでは60年との試算もあり、せめて50年は試算すべき、廃炉費用は本当にこの額でできるのか電力会社に問い合せすべき、などの意見が出された。

原子力コスト、政府委員会で本格検討 他電源と比較し、年内に閣僚会議に報告 鈴木原子力委員長代理が説明 将来建設の120万kW級で