学術会議が福島事故を総括 新知見の反映に後手 「政治家への助言、誰が??」

2011年12月1日

日本学術会議(会長=大西隆・東京大学院教授)は11月26日、東京・港区の講堂でシンポジウム「東京電力福島原子力発電所事故への科学者の役割と責任について」を開催した。約220名が参加した。


事故状況の説明や学術会議のこれまでの対応説明の後、原子力、化学、土木、機械、放射線医学、経済学の各分野から報告された。


原子力学会の対応を説明した田中知・同学会長は、事故以前の対応の不十分な点について、(1)外部事象への対応(津波の規模、構造物の浸水防止対策等)(2)全電源喪失に対する対策(3)安全目標の設定、安全規制と安全設計(4)アクシデント・マネジメント準備(5)水素爆発の可能性(6)安全研究活動──を挙げた。


パネル討論の様子

学術会議が福島事故を総括 新知見の反映に後手 「政治家への助言、誰が??」