エネ環境戦略策定へ議論本格化 エネ・環境会議が基本方針決定 最安の原発コスト前提 エネ調、原子力委、中環審で検討

2012年1月3日

政府の新成長戦略実現会議(議長=野田佳彦首相)の下に設置した関係閣僚で構成するエネルギー・環境会議(議長=古川元久・国家戦略担当相)の第5回会合が12月21日に開かれ、コスト等検証委員会の報告書(=2面に記事)を了承すると共に、今後の基本方針について決定した。同基本方針では、原子力発電について「世界最高水準の安全基準とその客観的かつ厳格な運用を確立するなど、安全対策を抜本的かつ計画的に立て直す」として、今夏を目途に策定する革新的エネルギー・環境戦略に反映させる。

今回会議には、エネルギー問題が国家の最重要課題であるとの認識から、藤村修・内閣官房長官も出席した。

「エネルギー・環境戦略に関する選択肢の提示に向けて」と題する基本方針は、(1)選択肢の提示に向けた基本的な姿勢(2)原子力政策、エネルギー・ミックス、温暖化対策に関する選択肢提示に向けた基本方針(3)日本再生の核となるグリーン成長戦略の策定──の3項目からなる。