通常国会 開会 野田首相、初の施政方針演説 原子力への依存度低減を

2012年1月27日

第180回(通常)国会が24日招集され、野田佳彦首相が衆参各本会議で就任後初の施政方針演説を、主要閣僚がそれぞれ演説を行った。

野田首相はまず、現内閣がやらなければならないこととして、(1)大震災からの復旧・復興(2)原発事故との戦い(3)日本経済の再生──を挙げ、2月上旬に復興庁を立ち上げるだけでなく、「被災地の苦難の日々に寄り添いながら、全ての日本人が力を合わせて、『復興を通じた日本再生』という歴史の1ページを共に作り上げて行こうではありませんか」と国民に訴えかけた。

特に、福島再生では、事故収束の「ステップ2」完了は、「廃炉に至るまで長く続く工程の一里塚に過ぎない」とし、「美しいふるさとを取り戻す道のりは、これから本格的に始まる」と述べ、生活環境の再建、公共サービスの早期再開、住民の健康管理、食の安全への信頼回復などに取り組む、とした。

同首相は経済再生のためには、エネルギー政策の再構築が不可欠とし、「中長期的に原子力への依存度を最大限に低減させる」との方針を示した。また、独立行政法人と特別会計の数などを削減する方針も改めて示している。