事故の本質は「津波・電源喪失」 原子力技術協会が政府・事故調に意見書 事故以前の対策不備を指摘 全体俯瞰した評価要請

2012年2月8日

一般社団法人・日本原子力技術協会は、政府の福島原子力発電所事故調査・検証委員会が昨年末に発表した中間報告について、同協会としての意見を取りまとめ、同事故調に提出した。「福島事故の本質的な問題は、事故発生後の運転員や緊急時対策本部の対応に問題があったというより、自然条件(津波)と電源喪失の想定が結果的に誤っていたため、事故以前に適切な対策が取られていなかったことにある」と指摘している。

意見では、同委員会の綿密な調査に対しては敬意を表しながら、中間報告では、(1)報告書全体の記載バランスが欠けており、正確な事故状況が伝わらない(2)調査不足箇所や不十分な調査予定箇所がある(3)過去の背景要因分析が不十分な箇所がある(4)論理的分析に基づかない提言や実態にそぐわない提言がある──などと指摘、具体例を示して、最終報告ではより徹底した調査・検証を求めた。