安定・効率の両立目指す エネ調・電力 システム改革委 今後の電力供給を検討

2012年2月8日

総合資源エネルギー調査会総合部会の下に設置された電力システム改革専門委員会(委員長=伊藤元重・東京大学院経済学研究科教授)は2日、経済産業省の会議室で初会合を開催した(=写真)。

枝野幸男経産相が挨拶し、「福島原発事故やその後の計画停電を踏まえ、電力供給についてはゼロベースで検討し直すのが、国民に迷惑をかけていることを考えると当然のことだ」との問題意識を説明し、原子力発電については「原発の依存度は低減していくべき」との方針を示しながらも、今夏の厳しい電力需要も考慮し、「大胆な見直しが必要だが、大規模で複雑な供給システムであり、95%はよくても、あとの5%で間違いがあると大停電が発生しかねず、あってはならない」と述べ、十分な審議を求めた。

安定・効率の両立目指す エネ調・電力 システム改革委 今後の電力供給を検討