厳しい意見の中、今後の対応に期待 政府事故調が地元福島で報告会 「政府は提言実行を」 畑村委員長 事故全体は未解明

2012年8月9日

政府の福島原子力発電所事故調査・検証委員会(委員長=畑村洋太郎・東京大学名誉教授)は7日、報告書の内容を地元福島県の自治体に説明するため、福島市内で報告会を開いた。自治体の首長らからは、報告書を取りまとめた労をねぎらう言葉は多かったが、「残念ながらこのままだと、すばらしい報告書を持つことに酔いしれて、中身を活かすことにはならないのではないか」、「我々から見ると、何も改善されていない。何も変わっていない。日本国民みんなで(事故の結果を)背負わなければならないとしたら、もう少し対応が違うのではないか」などとする危惧や不満も表明され、各方面への今後の対応に強い期待が寄せられた。

<後略>

政府事故調の地元報告会で意見を述べる井戸川・双葉町長

厳しい意見の中、今後の対応に期待 政府事故調が地元福島で報告会 「政府は提言実行を」 畑村委員長 事故全体は未解明