地上タンクに移送へ 東京電力福島第一 汚染水対策を急ぐ

2013年4月11日

今月3日に確認された東京電力の福島第一原子力発電所の地下貯水槽から汚染水漏れについて10日、廣瀬直己社長が会見し、地下貯水槽の汚染水を地上タンクに移送する方針を明らかにした。地上タンクを増設して、移送は6月中にもほぼ終える予定という。


漏えいが確認されているのは7つある貯水槽のうち、1号から3号まで。最初に確認されたのは2号貯水槽で、5日までの分析で最外周シートの内側の水に5800ベクレル/立方cmの放射能濃度が確認されたため、漏えいの可能性ありと判断した。対策として既設移送ラインで2号貯水槽から隣接の1号貯水槽への汚染水の移送を6日から開始していた。


しかし1号貯水槽にも漏えいが発見されたため9日に移送を停止している。3号貯水槽については6日に最外周シート内側の水に1800ベクレル/立方cmの放射能濃度が検出され、漏えいが少量認められたため、水位測定やサンプリングによる監視を行っている。


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