森林部の挙動を解明 原子力機構が茨城北部 セシウム移動など

2013年10月30日

日本原子力研究開発機構の研究グループは29日、茨城県北部の褐色森林土の落葉広葉樹林で、2011年5月から2年以上に及ぶ継続した観測で、福島第一原子力発電所事故に由来する放射性セシウムの落葉層から土壌への移動メカニズム、移動量及びそれらの時間変化をはじめて明らかにしたと発表した。

分析の結果、落葉層から土壌に移動する放射性セシウムは、雨水等の浸透水によって土壌深層へ移動するが、移動する放射性セシウムの割合は、土壌に蓄積された量に対し、ごく僅かでかつ経過時間とともに減少傾向にあったことがわかり、今後も10cmより深くまで移動する割合は小さいことが明らかになった。また同研究により放射性セシウムの移動の実態解明、将来予測につながることが期待されるとしている。

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