関西電力㈱美浜発電所後継機の自主的な現地調査の再開に寄せて
一般社団法人 日本原子力産業協会
理事長 増井 秀企
関西電力は7月22日、2011年3月12日以降見合わせていた美浜発電所の後継機設置検討にかかる自主的な現地調査を再開することならびに地元の皆さまへの説明を進めることを発表した。
わが国は2050年カーボンニュートラルの実現を公約しており、さらに、エネルギーの安定供給、経済成長や競争力強化に資する原子力発電を最大限かつ持続的に活用する方針を第7次エネルギー基本計画の中で明示している。
また、わが国には、これまで57基の商用炉を建設・運用してきた実績と知見があり、海外からもその技術を信頼されている。現在は、福島第一原子力発電所事故の教訓を取り入れ、安全性を高めた次世代革新炉の開発が鋭意進められている。
わが国にとって、原子力発電は欠くことのできない重要なエネルギー源であり、関西電力の美浜発電所の後継機設置の検討のための現地調査の再開は、持続的な原子力活用への重要な第一歩と位置づけられるものである。原子力産業界としては調査の再開を歓迎するとともに、調査が安全に、着実に進められることを望む。
以 上
<参考>
参考資料
「美浜発電所後継機の自主的な現地調査の実施に向けた対応」
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2025/pdf/20250722_1j.pdf
印刷はこちら
お問い合わせ先:企画部 TEL:03-6256-9316(直通)