第9回 総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 革新炉ワーキンググループにおける大野専門委員発言内容
一般社団法人日本原子力産業協会
2025年10月3日開催の第9回革新炉ワーキンググループにおいて、当協会大野課長より専門委員として以下の発言を行いました。
3点申し上げます。
1点目は事業環境整備についてです。
ロードマップに技術開発以外に取り組むべき事項として、事業環境整備、サプライチェーン・人材の維持・強化などの例示を頂きました。いずれも投資決定に際して重視される事項でありますので、ロードマップで明示的に取り上げていただくことを産業界としては希望します。
さらに、環境影響評価や設置許可・審査など開発、設置に必要な行政手続きについても、標準的なタイムラインを示すことも必要ではないかと考えます。
2点目は小型軽水炉のロードマップについてです。
まず国内での開発動向や新たな知見を踏まえたアップデートが必要です。
また、海外小型軽水炉プロジェクトに日本企業が参加しております。そうした先行する実証済みのプロジェクトから国内導入炉を選択する可能性もありますので、ロードマップで取り上げる必要があると考えます。
3点目はGX予算支援事業についてです。
GX予算支援事業については革新性がある技術に焦点が当てられていますが、サプライチェーン企業からは、必ずしも革新性は無くとも製品を作る製造基盤整備への支援がますます重要、といった声が聞かれます。製造基盤の維持強化に係る政府支援の継続も革新炉建設の成功要因の1つと考えます。
以上
<参考>
第9回 総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 原子力小委員会 革新炉ワーキンググループ(経済産業省)
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