福島第一廃炉加速化に向け、日英原子力共同研究4件が採択

2015年10月19日

 文部科学省は10月16日、福島第一原子力発電所の廃炉の加速化に向け、英国と共同で実施する研究プログラムの採択課題として、「プラント内線量率分布評価と水中デブリ探査に係る技術開発」(長岡技術科学大学とランカスター大学)など、4件を発表した。
 これは、国内外の英知を結集し、様々な分野の研究者が従前の機関や分野を越えて緊密に融合・連携することを通じて、原子力の課題解決に資する基礎的・基盤的研究を推進する取組で、廃炉加速化のプログラムでは、日英間の他、日仏間の協力でも公募が行われており、2015年度に計10~15課題の新規採択が見込まれている。
 このほど日英原子力共同研究として、公募が行われたテーマは、「燃料デブリ取り出しに関する研究」と「廃棄物を含めた環境対策に関する研究」で、炉内や格納容器内の状況把握から燃料デブリ取り出しに至るまでの工程全般に貢献する各種技術、福島第一で発生している事故廃棄物の安全な貯蔵・処理・処分などに貢献する研究が推進される。

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