中国:陽江5号機建設でドーム屋根の設置完了

2015年6月18日

 

©CNECC

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 中国核建集団公司(CNECC)の6月15日付け発表によると、広東省陽江原子力発電所における5号機の建設工事が節目を迎えた。直径37メートル、高さ11メートル、総重量180トンのドーム屋根を6月12日の朝、76分かけて原子炉建屋上部に設置したもので、これにより同炉の建設工事は土木建築作業が終了し、機器設置フェーズに入る。

 同サイトで100万kW級PWRを6基建設する計画は2008年に国務院が承認。1~4号機までは中国広核集団有限公司(CGN)がフランスの技術に基づいて開発したCPR1000、あるいはその改良型となるが、5、6号機では安全性に改良を施したACPR1000が採用された。CGNは2013年9月に5号機原子炉建屋のコンクリート打設を実施。ドーム屋根の製造は昨年4月に開始しており、予定より30日前倒しで今年5月末には組立が完了していた。原子炉の完成は2018年頃を予定している。

 同発電所サイトでは1号機が2014年3月に営業運転を開始し、今年3月から試運転中だった2号機は6月5日に営業運転の開始条件を達成した。3、4号機も建設工事が進展中のほか、6号機も2013年12月に本格着工。2019年には6基すべてが完成する見通しとなっている。